セフィロス(ジェノバ)は何者か

結局セフィロスやジェノバってなんだったの、となるプレイヤーもいるかと思うので、彼の正体をまとめました。設定上の矛盾点もいくつかあるので、斬りこんでいきたいと思います。

 

・セフィロスも被害者

ジェノバと手を組み星を破壊しようとするセフィロス。大変凶悪、印象に残るラスボスですが、冷静に分析すると彼も可愛そうな被害者です。

 

FF7の物語は、ダレが悪いかというと元をたどれば宝条とかいう科学者のせいだということがわかってきます。

 

・宝条博士とルクレツィアの息子

魔晄とジェノバ細胞を使った実験を繰り返し、数々のモンスターを世に放って来たサイコな科学者、宝条博士の子供がセフィロスです。

 

母、ルクレツィアも宝条と同じく神羅で働く科学者で、自らの子供を実験体として使いました。セフィロスがまだ胎内にるころにジェノバ細胞を埋め込んだ結果、強靭な肉体を持ったセフィロスが誕生したのです。

 

ちなみに、セフィロス自身は自分が宝条の息子という事実は知りません。またルクレツィアのことも…。ジェノバこそ自分の母親だと繰り返し言っています。

 

・元神羅のソルジャーで英雄

セフィロスは、5年前のニブルヘイム事件が起こるまで、神羅のソルジャーとして働いていました。話の流れからも、おそらく大人になるまで、自分が誰の子供でなど聞かされないままソルジャーとして働いていたと思います。

 

ソルジャーは神羅のエリート兵。そして、セフィロスはその中でもダントツの力をも持ち、周りから英雄と呼ばれていました。ソルジャーの頃のセフィロスは人間味があっていいやつです。

 

疑問

…でも個人的な感想を言うと、誰の子かもわからないまま神羅の中で育って来たなんて設定的に無理ないか?と思いますけどね。育ての親くらいいてもいいし、どういう教育受けてああなったのかっていう設定が希薄です。そこはゲームなので目をつむることにしよう…。

・ジェノバは2000年前に来た宇宙人

一方、セフィロスが母と慕うジェノバは、2000年前に星に来た宇宙人です。古代種との戦いに敗れ、北の大地に封印されていました。

 

時が立ち、近年、ガスト博士がジェノバを発見し「ジェノバは古代種なのではないか?」と研究を始めていましたが、その研究内容を宝条が悪用しようとしたのがセフィロス誕生の発端です。

 

ガスト博士は殺され、ジェノバを使った実験が神羅(宝条)によって行われるようになりました。様々な生命体にジェノバ細胞を埋め込み、モンスターを生み出したのです。その中で最も成功したと言われていたのがセフィロスです。

 

・ジェノバプロジェクトとは

作中で「ジェノバプロジェクト」という言葉が飛び交います。これは、上でも述べたとおり、神羅が宝条を中心に秘密裏に行っていた実験のことです。ジェノバ細胞を使って、生物兵器を作るという実験です。

 

神羅は兵器開発をしている会社でもありましたので、生物兵器を開発しようとしていたとしても何らオカシイことではありません。

 

・万能なジェノバ細胞!?

ジェノバ細胞を埋め込まれた生物は強靭な肉体を手に入れます。

 

ジェノバ細胞に埋め込み、さらに魔晄に浸すことによってその効果があがるようで、ガスト博士はその手法を使い人体実験を繰り返しました。そしておぞましいモンスターを生み出してきました。

 

ソルジャーというエリート兵士もまた、体内にジェノバ細胞を埋め込んだ人間です。しかし、誰でもソルジャーになれるというわけではなく、適性があります。精神が強くない人間は、精神崩壊を起こしてしまいます。5年前のクラウドは適性がないと神羅に判断されたため、ソルジャーになれませんでした。

 

・セフィロス・コピーとは

ジェノバプロジェクトの中で、5年前のニブルヘイム事件前後でセフィロスと同じような生物を作ろうとする実験がされていました。その中で生まれたのが「セフィロス・コピー」です。

 

成功したと思われた実験体にはナンバーの入れ墨が彫られます。

作中に出てきた黒マントの人たちは、実験で生まれたセフィロス・コピーたちです。レッド13もおそらくそうで、だから13の入れ墨があります。

 

疑問

しかしレッド13についてはそこら辺の設定があやふや。全然触れられていない上に、セフィロスがレッド13のことガン無視してます。これは大変違和感があるのですが…。ま、いいか…。

 

疑問

また、セフィロス・コピーという名前がどうもしっくりこない。別にセフィロスの「コピー」作ってるわけじゃないんですよね。

セフィロスと同等の能力を持った生物を作り出したかっただけで。セフィロス2世と呼んだ方がしっくりくるかな。

 

疑問

あと、セフィロスのコピーつくるなら、セフィロス作ったときと同じ方法で胎内の赤ちゃんにジェノバ細胞埋め込めよ…って思うんですけど、してないっぽいし。クラウドとかザックスはジェノバ細胞を埋め込まれて、魔晄漬けにされたようです。手法が違う。なんでやねん!

 

疑問

クラウドはセフィロス・コピーの失敗作とされナンバリングされませんでした。でも、ナンバリングされた黒マントの人たちより意識しっかり保ってるんだよね。なんでやねん!

 

・ジェノバの能力

さて、ジェノバには色々と能力があります。

 

・相手の思考を読み取るコピー能力

・自分の身体を相手にあわせて変化させる能力

・体がバラバラになっても、一か所にまた戻ってくる能力(リユニオン)

・有害なウイルスをまきちらす能力

 

古代種の末裔であるエアリスの母の話によると、大きくはこのような能力があるということ。人を惑わせながら近づいてくるそうで、最初は人の姿をして、いい人間のふりをして古代種に近づいてきたそうな…そしてウイルスをまき散らし、古代種を絶滅の危機に陥らせたとか。

 

疑問

しかし、クラウドたちの時代ではウイルスっぽいことは一切しないジェノバ。なんでだろ?と思うんだけど(;'∀')わかりません。

 

・クラウドもジェノバの子供?

セフィロスはジェノバ細胞が埋め込まれているのでジェノバのことを「母さん」と呼びますが、クラウドもジェノバ細胞を埋め込まれている身なので同じようなものです。

 

・セフィロスがマザコンな理由

ではなぜセフィロスだけが「ジェノバジェノバ」とジェノバに執着を見せるのでしょうか。クラウドも精神崩壊起こした時点でそうなってもよいのではないですか。セフィロスが何故あそこまでジェノバに執着するのか…おそらくですが

 

セフィロスは母が欲しかったのではないでしょうか。

 

クラウドや他の実験体は幼い頃は人間の母親にしっかり育てられている生い立ちです。しかしセフィロスはおそらく、母親の愛情を知らないまま育ったのでは?と推測します。(ルクレツィア何してたん…)

だから、母が欲しくて仕方がなかったのでは?あの狂いようが愛情不足からくるものだとしたら…説明がつくような気がします。

 

・セフィロスはすでに死んでいる

無印FF7のオープニング時点で、セフィロスはすでに死んでいるとみます。

 

5年前のニブルヘイム事件で、ジェノバと共に魔晄炉に落ちたときに肉体は死にました。

しかし、精神はライフストリームの中で生き続けていたのです。ジェノバ細胞を受け継いでいる彼は驚異的な生命力で、5年もの間ライフストリームの中で力を蓄えていました。

 

考察

ここからは考察になります。

もちろん、おそらくこの時点でセフィロスとジェノバの精神は融合したのではないかとみます。(リユニオン)そして、セフィロスの精神がジェノバに勝ったため、言動はセフィロスの精神が主体となっているのではないかと思われます。

 

・セフィロスの姿をしているやつらはジェノバ

作中、クラウドは何回もセフィロスを見かけますが、あれはジェノバがセフィロスの姿をしているものです。

 

ジェノバは外見を思うがままに変化させることができます。セフィロスの精神本体は大空洞にありますが、ジェノバの身体を使いクラウドと会っていました。

 

もちろん、エアリスを刺したのもセフィロスの姿をしたジェノバ。ジェノバの身体がセフィロスの姿になったという意味ではジェノバですが、精神はセフィロスだと思うので「セフィロスがエアリスを刺した」で間違っていません。

 

セフィロスがジェノバの身体を遠隔操作しているようなイメージでいいのではないかと思います。

 

・セフィロスは遠隔操作できる

クラウドもセフィロスに遠隔操作されていました。

 

ジェノバ細胞を埋め込まれている人間はジェノバによって支配されてしまう。(リユニオン)そのジェノバの精神は今やセフィロスのものなので、クラウドはセフィロスに利用されてしまったというわけです。

 

セフィロス本体は大空洞から動けないので、クラウドや他のセフィロス・コピー、ジェノバの身体の一部を捜査して、黒マテリアを大空洞に運ぼうとした…というのがセフィロスのもくろみです。

 

・ラスボス戦でクラウドはセフィロスを完全に消した

ラスボス戦でクラウドは、精神世界(ライフストリームの中)に入って、セフィロスと一騎打ちをします。あれは精神世界の中での戦いで、クラウドがセフィロスの精神にとどめを刺した、ということなので、セフィロスは完全に死んだという演出なのだと受け取っています。

 

セフィロスが完全に死んだことにより、ライフストリームの中にいたエアリスが力を開放しライフストリームを操れるようになったのではないでしょうか。セフィロスに邪魔されていてエアリスも力を出せなかったのでは。

 

エンディングでエアリスはクラウドに手を差し伸べ、精神世界から現実世界へと引き上げます。現実世界に戻ってからはその手がティファに変わっています。

 

アドベントチルドレンなどで語られているのは後付け設定なので、無印FF7としては、上記のようにセフィロスはクラウドが完全に倒したというのが、元々のストーリーだと考えています。


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コメント: 3
  • #1

    ナナキ (木曜日, 07 5月 2020 05:52)

    クラウドの方が適正があるというのは誤り
    ソルジャーの適正というのはジェノバ細胞による精神支配への抵抗力と変異性への抵抗力です
    クラウドの場合変異性の抵抗力はありましたが精神支配への抵抗力は精神が未熟なため0に等しく、すぐに精神崩壊、支配されました
    しかしティファと対峙したことで理想のソルジャーとして一番身近にいたザックスの能力とクラウドの望んだソルジャー像がジェノバのコピー能力によって再現され、元ソルジャー1stが生まれました
    一見ソルジャーの力を使いこなしてますが無意識にジェノバに支配されている状態なのです
    コピー対象がいない場合、クラウドはナンバーズのようにセフィロスをコピーしてしまっていたことでしょう
    現にセフィロスコピーが近くにいるとき、クラウドも笑い方や古代種エアリスへの敵意等、セフィロスに精神を上書きされかけています

  • #2

    にん (火曜日, 03 11月 2020 19:22)

    クラウドに番号がないのは実験途中で逃げたから当たり前なのでは

  • #3

    決まっ (日曜日, 09 6月 2024 20:23)

    ちょいちょい間違ってるし、考察と言えるレベルではないかな。