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【考察】クラウドとエアリスの両想い確定!?主題歌から読み解く物語【FF7RIBIRTH】

さて、いよいよFINAL FANTASY VII REBIRTH(以下FF7RB)の発売が近づいてきた。

 

主題歌の発表やトレーラーが発表され、物語の行く先もある程度予想できるようになったので、発売前に考察としてここに私の予想を記しておく。

その前に。

特定のカップリング好きの方にはショックが大きい考察かもしれないことをあらかじめお詫びしておく。 ついにFF7のカップリング争いに終止符が打たれる日が来るのかもしれない。もし私の予想が当たっていたらネット上は大騒ぎになるだろう(私に八つ当たりはしないでほしい)

 

 

クラウドとエアリスが結ばれる

なぜなら、FF7のリメイクシリーズはクラウドとエアリスの恋が成就する可能性が非常に高くなってきているからだ。

 

主題歌から読み取るにも、この二人の関係にストーリーの重きを置いていることがわかり、

この先の展開が原作からどこまで変わるかは置いておいても、終着点で「クラウドとエアリスが約束の地で再会」することがメインシナリオに盛り込まれていると想定できる。

 

 

というかエアリスは”クラウドが好き”周知の事実で大前提

昨今の考察を見ていると、エアリスのクラウドに対する気持ちを否定するものが多い。例えばエアリスにはザックスがいるから~クラウドにはティファで、など。しかし、エアリスはクラウドのことが好きなのは確定事項なのでそれはありえない。これは考察でもなんでもなく事実である。

 

ザックスは初恋。二度目の恋はクラウド。

それは何度もゲーム本編でも公式書籍やイベントなどで説明があるため、改めて説明するのもアホらしいくらいである。

 

また、公式小説「On the way to the smile」にはクラウドとエアリスの二人は「恋人」だったと明記もされている。公式は今までエアリスを生き返らせようとはしなかった。しかし、これまで一度もエアリスの「クラウドは二度目の恋の相手」という恋心に関する設定は改変したことはないのである。

 

そしてついにリメイクではHollowというクラウドのエアリスに対する「気づくのがはやければ抱きしめられたかい?」というクソデカ感情が歌われた。クラウド自身が「もう一度、エアリスが生きているあの頃に戻れるなら、今度離しはしない」と宣言している歌が公開されてしまったのである。

 

ので、解像度が上がったリメイク作品のFF7REBIRTHでは、旅の道中でエアリスがクラウドに二度目の恋をしていく過程、そしてクラウドがエアリスにひかれていく過程、運命を変えて二人が結ばれる過程を描かざる得ない。描くしかない状況になってきている。

 

1.1作目の主題歌「Hollow」はクラウド→エアリスへの曲

まずリメイク第一作目であるFF7リメイクの主題歌「Hollow」。これは「大切なものを失った」クラウド視点の曲であることが制作者から明言されている。

 

"漂い流れて 迷った時でも あなたの笑顔が導く"

"浮かれてた?そうかもな 何も知らずに 気づくのが早ければ 抱きしめられたかい"

"もう一度 輝け 一度でいい 見つけるから"

"もう一度 笑って 今度は 離しはしない"

※HOLLOW歌詞 公式日本語訳 一部引用

 

エアリスを失ったクラウドの悲痛な胸の内を歌った曲に聴こえる。

 

そして二作目REBIRTHのテーマは明らかに「エアリスを救えるか」である。

エアリスの誕生日にこんな投稿をする公式アカウント。もう間違いない。今度こそクラウドはエアリスを助けに来ます。

 

これに対し「HOLLOWはエアリス宛ではない!」と反発する意見もちらほらあるが…。

・クラウド→ティファに向けての曲だ!(クラウドはティファのことは失っておらず、すでに作中でもリメイク一作目の決意イベントですでに抱きしめているので「抱きしめられたかい?」の歌詞にあわない。)

・クラウド→クラウドの自我への曲だ!(え?自我に向けて歌う?え?)

・クラウド→ザックスに向けての曲だ!(BL作品ならそれもあり)

 

というように冷静に考えて素直にクラウド→エアリスだろう。今更なので細かな説明は割愛するが、クラウドの「最も大切なもの」で失った人といえばエアリスであると考えるのが自然だ。

 

そして「もう一度輝いて」「今度は離しはしない」とはっきりと次にチャンスがあるならば、君を離しはしないと歌っているのだ。そのチャンスとは原作とはストーリー展開が変わりつつあるリメイクの世界であることが想定される。つまりエアリス生存ルートを想像させるようにできている曲なのだ。

 

 

2.2作目の主題歌はエアリス→クラウドへのアンサーソング

次に、今回発表された第二作目の主題歌、「No Promises to Keep」。

まさかのエアリスが歌姫になってしまった。これはクラウドの曲であるHOLLOWが出てきた4年前に「二作目はエアリスの曲が出るかな?」と私の頭で一度は予想したものの「まさか、そんなわかりやすいラブストーリー公式がやるかなw」と否定していた。公式やりおった。

 

正直こんなに積極的にクラウドとエアリスの恋愛を描こうとするようになるなんて、驚いている。アドベントチルドレンの頃の公式の方針と(エアリスは生き返らない、出番もほとんどなくす、クラウドは心を閉ざした孤独の一匹狼)、180度変わったんだなと確信した。多分社内で何かがあった。俺にはわかる。

 

さて、話をも戻すが、

こちらはエアリス視点の曲であり、エアリス本人が歌っていることがトレーラーで判明し話題になっている。シナリオライターから「最重要人物」と言われるエアリスだが、主題歌まで歌うとは。彼女が物語のキーであることは間違いない。

 

 

歌詞に注目すると「今度は離さないで」と言っているのだ。Hollowと歌詞が重なるので、アンサーソングであることがわかる。また「約束などなくても、また会いたい」というような内容を歌っており、これか舞台LOVELESSの約束の地についての記述と重なっている。

 

3.舞台LOVELESSの騎士=クラウド 姫=エアリス

また、この歌をエアリスが歌うのは、トレーラーの内容からゴールドソーサーの演劇であることがわかっている。演劇の内容は舞台LOVELESSになぞらえたもの。騎士はクラウドが配役され、姫はエアリスで配役されていた。

姫役は好感度システムによっておそらく女性キャラが入れ替わるのでエアリス固定ではないが、原作通りであればエアリスが最も好感度が上がりやすいキャラである。また、FF7RBで主題歌を歌うシーンはエアリスだけのものだろう。

 

ここで注目してほしいのはLOVELESSのストーリーである。

 

ストーリーは簡単に言う「捕虜である傷ついた騎士は、異国の地で姫に出会い恋に落ちる。二人は離れ離れになるが、約束などなくてもまた約束の地で会えると信じあっていた。」

 

という内容だ。この設定に当てはまるのはクラウドとエアリスだ。 

 

先ほどの主題歌の話と繋がるが、離れ離れになった二人。クラウド「今度離しはしない」エアリス「今度は離さないで」と言い合っているのなら、かなりしっくりくるのである。

 

 

 上の画像は、ちょうどエアリスが「この手を取って、そして離さないで」と歌っているときにクラウドの手のひらに再会の花びらが落ちてくる演出だ。しかもクラウドがしっかりとその花びらを握っている。(2月7日のエアリスの誕生日に、発売前ファイナルトレーラーで発表されたシーン)

 

REBIRTHのクラウドとエアリスの恋を否定をもはや誰も否定できないようにする演出が入っていることは間違いない。

リメイク全体のストーリーがこのLOVELESSの舞台そのものになぞらえている非常に可能性も高い。

 

なぜなら、クラウドとエアリスが出会うのは「LOVELESS通り」であり、直前にかかる曲は「約束の地」。チャプター名は「八番街の出会い」。しかし「出会いを記念して」とクラウドがエアリスに渡すのはなぜか"出会い"の花ではなく"再会"の花。

エアリスが立っているところには「LOVELESS開幕」という大きな看板がある。そして突然セフィロスが登場し「お前には誰も守れない」とクラウドにとってエアリスがいかに重要人物かを暗示している。

 

リメイク版のLOVELESSはオリジナルとは最後の結末が違って評判がいいとゲーム内でモブが説明しているので、原作と違い約束の地にたどり着くところまでを描く可能性が高まっている。もしかしてリメイク作品そのものがエアリスとの再会を果たしたクラウドの「約束の地」である可能性すらあるのである。

 

4.約束をしていなくてもたどり着く場所が「約束の地」

タイトルのNo Promises to Keepは「約束なんていらない」という意味である。約束はいらない、あなたに会いたい。運命ではなく、偶然出会いたい。今度は離さないで。という内容の歌になる。

 

お察しの通り、この曲は作中のLOVELESSという舞台のストーリーと重ねて書かれている歌詞であると想定される。LOVELESSでも「約束などなくても会える」が「約束の地」であると記されているのである。

 

 

姫「…わからない。わからないけど、でも、絶対に死なないで」

騎士「もちろん…ここに帰ってくるよ。約束などなくても待ってくれてる人がいること、俺は知ってるから」

 

「約束の地」なのに、約束いらねーんだよ?こういうのなんて言うの?なんか逆張りみたいな?でもなんか、わかる気がする。本当に会いたい人とは約束なんてなくても会うしかねー会いたいと強く念じろってことなんかもしれん。

 

 

「運命なんて気にしない、気にしようがない」

この公式HPのクラウドのセリフも気になる。

明らかに運命の番人のフィーラーを否定しているし、No promises to keepの歌詞とも関連しているように見える。

 

曲は「運命」を否定している歌詞である。

 

クラウドもエアリスも「運命なんかしらねーーーー!!!」「約束なんていらねーーーー!!!」「そんなもんなくてもまた再会してやるからーーーー!!!!」って言っている。

エアリスとザックスは、ザックスの好みであるピンクの服を着てまた会おうと言葉でハッキリ約束を交わしている。

しかし、No Promises to Keepを歌うとき、エアリスはピンクの服を来ていない。ザックスからもらったリボンもしていない。ので、誰に歌っている歌なのか、という観点で見るとザックスではないことがわかる。 

 

また、クラウドとエアリスは、原作の最後にクラウドが一方的に「そこで会えると思うんだ」と何かを悟っている。「そこで」というのは言うまでもなく約束の地である。クラウドが向かう約束の地にはエアリスがいることは原作時点で確定事項なのだ。

 

そしてクラウドが旅立った「約束の地」こそが、エアリスの死が訪れない新しい運命、FF7リメイクの世界であるのであれば、原作FF7と4つのコンピレーション作品を統合した5つめのコンピレーション作品としてFF7リメイクを開発したという開発者の発言内容も理解でき、FF7リメイクとは「原作FF7の運命をリメイクする」という 意味になりしっくりくるのである。

 

5.クラウドに白マテリアを渡す=逆プロポーズみたいなもの

クラウド「エアリスから白マテリアは預かった」

宝条「君は彼女の配偶者なのかね?」 

 

ファイナルトレーラーにエアリスがクラウドへ白マテリアを託すシーンがある。いったいどこの世界線の、どの時点の二人なのかは明かされていないが、これはかなり衝撃的なシーンである。

 

なぜなら、白マテリアは代々セトラの末裔が守ってきたもの。それを赤の他人に渡すはずがないのだ。

 

公式小説のエアリス編にこの件のヒントが書かれている。エアリスとティファがお互いの幼少期について話して親睦を深めている内容の小説だ。

 

その小説の中で、エアリスはティファに白マテリアの説明をする。それはとても特別なマテリアで大祖母から祖父へ、祖父から母へ、母から私へ…セトラの一族が代々受け継いできたもの。そしてエアリスがセトラの末裔で最後の一人だと伝えると、ティファが「エアリスもいつか渡す日が来るのかな」と質問する。これはエアリスも結婚し子ができて引き継ぐ日が来るのかな?という意味である。

 

その質問にエアリスは自分がセトラの末裔ではなくなるということについて「考えたこともなかった」と驚いてはっとする。

 

今作のエアリスは自分は未来で死んでしまうことを悟っているような感じもあるので、未来で家族を作っている自分を想像することすらしていなかったのかもしれないが。仮に、白マテリアを自分の子供に引き継げるそんな未来があるのならば、結婚相手として横にいてほしいのは誰なのかエアリスは想像しただろう。

 

そんな大事なマテリアを、どーでもいい人には渡すまい。

よって、白マテリアを渡すという行為は普通ではないということをお判りいただけただろうか。家族になってもいい、未来を託せる特別な人だからこそ渡しているはずなのである。

 

エアリスの説明によると、イファルナはイファルナの父親から白マテリアを引き継いでいるらしい。てっきり女性側が代々引き継いできたものだと思っていたが、持っているのは夫側でもいいと初めて公式から説明があった。この追加設定も、クラウドに託したエアリスの心情につなげるためのものなのではないだろうか。

 

まとめ

もちろんFF7ギャルゲ恋愛ゲーではなく、星を救う物語である。その星を救う流れの中にクラウドとエアリスの恋愛要素が不可欠で、星を救った先に「約束の地」にたどり着く話が盛り込まれているのではないか。と私は受け取っている。FF10は星を救う話だがユウナとティーダの恋愛模様がメインストーリーに盛り込まれているのと同じだ。

 

 

アドベントチルドレン以降にも描かれるクラウドの「エアリスを助けられなかったことに対する後悔」「約束の地を目指す」という設定が根本にあり、その部分を消化するためには、二人の恋愛模様を描かないわけにはいかない。

グラフィックが向上しクラウドという人物像の解像度を上げ、物語の解像度も上げるしかない中、物語を完結させるうえでもはや恋愛模様を明確に描くことは避けては通れない道になってしまったのではないか。

 

考察は以上である。

ザックスを生かしといて、エアリスとくっつかないなんて酷い!と怒るファンもいるかもしれない。しかしそもそも、原作からエアリスは一貫して「ザックスは初恋、二度目の恋はクラウド」であるのでそこは何ら矛盾はない。さらにザックスはクラウドに「全部やる」宣言もクライシスコアでしているので、もともとそういうポジションのキャラなのだ。

しかし人気の高いキャラでもあり、開発側としてはあの場で死なせるよりも生かして登場回数を増やすことにより更なるゲームの売り上げ期待しているのかもしれない。

 

ティファに対しても同じことである。「クラウドの初恋の相手はティファで二度目の恋はエアリスと」ですべて説明がつく。ティファは幼いころの自分の憧れでありほろ苦い思い出。エアリスと出会い「ぐいぐい引っ張っていくお姉さん」に新しい感覚を覚えたクラウドは新たな恋に落ちる。という設定で説明がつくのだ。

 

もちろん、クラウドは幼少期の憧れの女性に迫られて嫌なわけがないし、辛い時に隣にいてくれた大切な存在であるというのも前提にあるだろう。開発者自らエアリスとティファのことを「(クラウドにとって)好きな女性二人」と説明していることもあるし、二股に見えるシーンもある。まあそこは男が作ったゲームだから、あの子もこの子もかわいい!ハーレム万歳!みたいなノリだろう。

 

ただメインストーリーとして、クラウドとエアリスの恋愛模様は避けて通れない問題がある。ティファとの三角関係に気を使うならまずHollowやNo promises to keepなどのラブソングは作らない方針にするだろう。ので最終的にクラウドはエアリスを選び、ティファは一歩下がったポジションに落ち着かせるとしか考えられない。

(無茶苦茶荒れそう。だけどそんな予感しかしない。)

  

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