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【考察メモ】FF7リメイクシリーズのストーリー懸念点

自分でいろいろと考察しておいてなんだが、FF7リメイクシリーズのストーリー展開について懸念がいくつかあるのは否めない。その懸念について少しふれてみる。

原作と異なる展開となっているリメイクシリーズ。どう原作と異なるのか、まずは整理してみる。

 

原作のストーリーは…

星を支配したいセフィロスが究極の黒魔法メテオを発動。古代種の末裔のエアリスがそれを阻止するために究極の白魔法ホーリーを発動しようとするが、セフィロスに殺されてしまう。このままでは巨大隕石メテオが星にぶつかってしまう。

セフィロスを目の前に精神崩壊を起こしてしまう精神の弱い主人公クラウド。しかしクラウドはエアリスの残した希望を無駄にはしまいと仲間と共にセフィロスを倒し、星を救おうと奮闘する。

 

ああ、リメイクをプレイした後だと原作ってシンプルなストーリーだと感じるw

 

これに対しリメイクは…

①フィーラー(運命の番人)を倒し、クラウドたちは原作とは違う未来を創ろうとしている。

②セフィロスが複数人登場。その中でも、世界の先端にいる「オレ一人称セフィロス」が原作にはない何かを企んでいる。

③クラウドがエアリスの死などをフラッシュバックし、ある種の未来視ができる。

④エアリスも未来を知っているようなそぶりを見せる。

⑤ザックスが生存している、別世界線が登場(パラレルワールド?)

 

 

では、リメイクのストーリーに対する懸念点を考えていく。

 

・わけがわからん

はい。一番の懸念点とはシンプルに、複雑すぎて意味が分からなくなってくるということですw

 

原作ですら、クラウドの正体、ジェノバの能力、ライフストリームの設定、のところが結構複雑で全てを正しく理解している人が少ないです。申し訳ないが、自分ですら全部理解してるかと言われたら自信がないw

 

それに加えて、上記に述べたような追加設定がドバっと追加されています。

超熱狂的オタクならまだなんとか理解しようと何度もゲームをプレイし、書籍を読む努力をしますが、一般ファンはそこまで労力はかけません。

ゲーム本編でストーリーをわかりやすく解説してくれないと、混乱してしまうでしょう。

 

 

プレイ途中で、もうわけわからなくなって「意味わかんね」「難しすぎる」「くそめんどくせー」「もはやどうでもいい」みたいになっていかないかなと心配しております。

 

その点、FF10は本編だけでストーリーがわかる。かなり優れた編集をされていました。なので今でも一般人気が高い作品になっているのでしょう。

 

・もはやなんでもあり

もう一つの懸念点は、もしFF7の世界観が「パラレルワールド」だった場合。

 

もうなんでもありなんですよね。

 

これは漫画の編集さんが言ってたんですがw同時に複数世界線が存在するパラレルワールドみたいな設定は一時期は流行りましたが、最近はもう読者が慣れてしまったことと、何でもありになってしまって緊張感がなくなる場合は避けるようにしているということです。

それならばループものの方が、何度もやり直して成功ルートを導き出すみたいに緊張感がまだ保てるとのこと。

 

 

こっちでは死んでても、あっちの世界線では生きてるしw

みたいな世界観だったら、悲しみが半減してもう誰が死んでもそんなに必死に救おうとする意味がなくなるんですよね。

 

 

まあ、キャラゲーに路線変更して「すべてのキャラに幸せを★」みたいなキャラファンをターゲットにする売り方なら複数世界線を用意して、いろんなファンが望んでるシーンを盛り込んだ分岐ルートをその分用意すればそれでいいのかもしれません。

 

しかし、公式はこれまで通り「救う世界に、君はいるのか」とかキャッチコピーにしたりして重厚なストーリーを描こうとしている気配がある。その中でパラレルワールド設定を選んでしまったのであれば、、、ちょっと心配だな。

 

・カプ廚の戦争が最終局面に

ネットを見ますと、FF7はとくにカプ廚による争いレベルが他作品と比べ物にならないほど醜く繰り広げられています。しかもこの30年近く、あんなこともありこんなこともありと歴史を重ねてドロドロに熟成されているのです。

 

自分の大好きなカップリングを「公式カップル」だということにするためなのか、嘘の情報がYahoo知恵袋などに平然と乗っており、それが検索結果のトップに出てくるなど散見されます。

 

正直言ってこういう界隈はクソドン引きされますので。せっかくFF7に興味を持った新規も、やっぱかかわるのやめようと離れていくくらいのレベルです。

 

そんなカプ戦争。公式もWヒロインとしてみたりギャルゲっぽくしてみたり、公式すらヒロインsに執着してカプ廚を煽っています。ある種の炎上商法でしょうか。もはや星の運命がどうなるかは興味なくて、どのカプが公式か!?というところばかりに興味があるオタクが増えちゃっています。

 

ハッキリ言うと、主にクラウトとエアリスのカプ廚VSクラウドとティファ&ザックスとエアリスがセットのカプ廚で対立しています。

 

 

リメイクシリーズのクライマックスに近づくにつれて戦争はヒートアップしていくでしょう。ああ怖い。

 

・クラウド二股化

原作の頃は、好感度イベントもあったり、名前も変更できるし、ポリゴンだし、内容の解像度もそこまで高くなかった、ドラクエの主人公=プレイヤーであるようにクラウド=プレイヤーが成立していたんですね。

プレイヤーの数だけクラウドがいるんだよ、エアリスを救おうとしたクラウドもいるし、ティファが好きなクラウドもいるし、みたいな。

 

でもリメイクでは、クラウドの設定がガンガン掘り下げられてリアルになり、一人の独立した人物として描かれています。クラウド=プレイヤーではなく、クラウドはクラウドとして描くしかなくなったのです。クラウドという人格は一つしかないんだから、クラウドの感情も一本道になるよね。

 

そんな中で、複数の女性への恋心を描かなければならなくなったら、「お前結局どっちが好きなん?はっきりせーや」と二股っぽい描写が増えていく。Coディレクターの鳥山求さんもエアリスとティファのことを「好きな女性二人」と表現しているくらいだしw

 

男性プレイヤーはハーレムっぽくて楽しめるかもしれんが、女性プレイヤーは何だこの男となる可能性があるw

・クラウド絶世の美男子化

これはおまけだが。

 

いつの間にか公式で「クラウドの顔はセフィロスよりも美しい」という設定が追加されてしまったことに、おもろすぎて笑いが止まらない。

 

いやクラウドは超イケメンだよ?それは否定しない。

でもFFってみんな顔イケメン美女やんw逆にブサメンって誰?ってくらいな世界観。

セフィロスよりイケメンって文言に吹いた。

 

顔がイケメンって、男性主人公のハーレムものにあってはならない設定だと思うんだけどどうだろうか。だって、どーせ顔がイケメンだからモテるってことになり、男性プレイヤーは現実に引き戻されて萎えてしまうやん。どっちかというと少女漫画的設定だよなw

 

いやイケメンだよ、イケメンなのはわかるしプレイヤーも「オレつえー」と一緒でイケメンになり切り自己投影できるのがプレイしてて楽しいところもある。でもさ「実はソルジャーになれないくらいの一般人ですが、顔はセフィロスより美しいです。」って設定は笑うw

 

ここはFF7は女ターゲットにしてるんか男ターゲットにしてるんか、制作者も混乱してるところがあるなとかんじる。どっちにもファンサービスしたいんかもしれないが、後付け設定にツッコミどころがあるのはいなめないw

 

それからストーリー上のクラウドの設定としても「美男子」はあんまりしっくりこない。だってクラウドは陰キャでボッチでソルジャー名乗るまで地元でモテてた気配ないじゃねーか。

そんな絶世の美男子なら幼少期であろうと女がほっとかん。キャーキャー言われて自己肯定感MAXで陽キャになってアイドルデビューしとる。と、そう思ってしまう。

 

そんな、ちょっと不思議な後付け設定がこれだけではなくちらほら散見されるようになると、塵も積もれば山となる。プレイヤーが解釈違いを起こし萎えるポイントが増えていかないかなーと心配である。