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FF7のストーリーまとめ

FF7の物語をまとめたいと思います。あらすじが見たい方は前半まで。後半はネタバレありです。

1.FF7のストーリーのテーマは「星」

まずFF8は「愛」FF9は「命」とFFはナンバーごとにストーリーのテーマがありますが、FF7は「星」です。

 

クラウドたちが星を救う物語であり、星の元で生命が生かされているということを感じ取れるストーリーになっています。

 

2.クラウドが、厄災に立ち向かい星を救った英雄になる

ストーリーを一言でまとめるとこんな感じです。クラウドがセフィロスをやっつける話です。まとめすぎてしまった!

 

3.クラウドが本当の自分を見つけ出す物語

もう一つの切り口で見ると、クラウドが本当の自分を見つけ出す、クラウドの成長物語でもあると思います。物語の前半に登場するクールなクラウドは本当の彼ではありません。精神が未熟で弱かった彼が、最後には本当の意味で強くて頼もしい人間になっていくお話です。

 

・ストーリーまとめ

無印FF7のストーリーを本編の時系列にそってまとめてみました。サブキャラのエピソードなどは省いて本筋だけに絞っています。※ネタバレ嫌な方は見ないでね。

 

 

 

 

・オープニング

神羅カンパニーソルジャークラス1stを名乗る男クラウドは、テロ組織アバランチに雇われ、神羅カンパニーが所持する魔晄炉(※)の爆破ミッションに参加していた。

 

クラウドは神羅退職後「なんでも屋」をしていたため、知り合いのティファの誘いを受けアバランチに雇われることになったのだ。

 

 

※魔晄炉は星のエネルギー「魔晄(別名:ライフストリーム)」を吸い取り、電力などのエネルギーに変換する施設である。

・古代種エアリスとの出会い

ミッションの途中で、魔晄都市ミッドガルのスラム街にひっそりと住む女性エアリスと運命的な出会いをはたす。

 

エアリスは古代種の末裔であり、魔晄エネルギーが豊富にあるとされる「約束の地」を見つけだす能力があった。それに目を付けた神羅は彼女を狙っていたが、エアリスは神羅に協力する気はなかった。神羅に追われるエアリスを助けるため、クラウドはホディーガードを引き受けることに。

 

しかし、混乱の中、エアリスは神羅にとらえられてしまう。クラウドは連れ去られたエアリスを助けるため神羅本社へとのりこんだ。

 

 

・セフィロスとジェノバの脅威

 

神羅本社に到着したクラウド。無事にエアリスを奪還したが、その最中、彼が見たものはプレジデントや社員たちが皆殺しにされた現場だった。

 

犯人はクラウドと同じく元ソルジャーであり最強の戦士だったセフィロス。セフィロスは神羅が保管していた生物「ジェノバ」を持ち去った。

 

セフィロスはなにかよからぬことを企んでいる。クラウドはそう感じた。

その理由は、セフィロスは5年前にクラウドと共にクラウドの故郷「ニブルヘイム」に訪れた際、神羅を裏切り行方不明になっていたからだ。

 

クラウドは彼との決着をつけるため、彼を追いかけることを決心する。

セフィロスはジェノバのことを「母さん」と呼んだ。ジェノバは2000年以上昔に宇宙から来た異星人で、災いをもたらす存在だった。

 

しかし、神羅は北の大地に封印されていたジェノバを近年掘り起こし、そのジェノバの細胞を人間に埋め込む人体実験「ジェノバプロジェクト」を進めていた。その中で生まれた成功例は「ソルジャー」と呼ばれた。セフィロスはジェノバ細胞を埋め込まれた人間の中で最も成功した実験体だったのだ。

 

ジェノバプロジェクトについて、5年前まで知らなかったセフィロス。しかし、自分が普通の人間ではないことをニブルヘイムで知ってしまう。そのショックから、彼は人が変わったように狂い、ジェノバに執着し異常な行動をとるようになってしまったのだ。

 

 

・メテオで星を破壊しようとするセフィロス

セフィロスは「黒マテリア」を入手し、究極の黒魔法「メテオ(隕石を星に落とす魔法)」を唱えて星を壊滅させようと考えた。

 

星を壊滅させることで、星からあふれ出るライブストリーム(魔晄)をすべて自分のものにしようと考えたのだ。

 

クラウドは黒マテリアをセフィロスに渡すまいとエアリスの助けを借りながら先回りしてマテリアを入手する。

 

しかし、セフィロスを目の前にした途端にクラウドは意識がおかしくなり、エアリスを押倒すなど暴れて、自らの手で黒マテリアをセフィロスに渡してしまう。このとき彼自身、自分の身に何が起こったのか理解できていなかった。

 

 

・ホーリーで対抗しようとするエアリス、そして彼女の死

クラウドは自分を責め、自分がなぜそんなことをしてしまったのかわからず恐ろしくなる。

 

エアリスは、そんな彼を気遣い心配し、1人でセフィロスを止めに行くことを決意する。母からのかたみ「白マテリア」で究極の白魔法「ホーリー(星を包み込む魔法)」を唱えメテオの脅威から星を守ろうとしたのだ。

しかし、エアリスはホーリーを唱えているところを狙われ、セフィロスに殺されてしまう。

 

 

・精神崩壊を起こすクラウド

突然のエアリスの死にショックを受けるクラウド。

 

そして、彼はついに知ってしまう…。自分はソルジャーではなかったことを。ジェノバ細胞を埋め込まれた「セフィロスコピー」の失敗作であったことを。クラウドの今までの記憶はジェノバ細胞がもたらした偽物だったのだ。

セフィロスに操られてしまう人形のような存在であったクラウド。セフィロスにクラウドという人間は最初から存在しなかったと言われてしまう。

 

彼はその事実を知りショックを受け、精神崩壊を起こしてしまった。

 

そしてセフィロスはメテオは唱えた。星の終わりへのカウントダウンが始まったのだ。

 

地面は崩れ落ち、クラウドはライフストリームの中へと落ちていった。

 

 

・クラウドの正体

 

行方不明になっていたクラウドが奇跡的に南の島ミディールで発見された。

 

しかし、彼はライフストリームの中に長い間いたせいで魔晄中毒となってしまっていた。意識がハッキリとせず話ができない状態の彼を看病したのは、彼の幼いころからの知り合い、ティファだった。

唯一、彼の幼い頃の記憶がある人物ティファは、彼の精神世界に入り、彼と共に彼の正体を探し出すことに成功した。クラウドという人間は本当に実在したのだ。

 

7年前、ティファに「ソルジャーになる」と伝え故郷を出た幼い少年、才能がなくソルジャーにはなれず一般兵どまりだった。それがクラウドだった。そして5年前、セフィロスと一緒にニブルヘイムに同行したソルジャーはザックスと言うクラウドの親友の男性だった。

クラウドではなかったのだ。しかし、クラウドも実は一般兵として彼らに同行していた。ヘルメットをかぶっていたためダレにも気づかれることはなかった。ソルジャーになれなかった自分を恥じ、ティファたちに顔が見せられなかったのだ。

 

そして、任務の途中で気がおかしくなったセフィロスに斬られたティファ、そしてセフィロスに立ち向かうも返り討ちにされたザックス。クラウドは怒り、セフィロスに攻撃した。そして、奇跡的に彼を魔晄炉の地下深くへ落とすことに成功したのだ。

 

ザックスとクラウドはその後神羅によって確保され人体実験を受けた。その際に魔晄漬けとなったクラウドは魔晄中毒を起こしてしまう。ザックスは元々ソルジャーになる素質があったので意識をしっかりと保っていられた。

 

しばらくしてザックスの提案で、実験場から脱出した二人。魔晄中毒のクラウドはその時もずっと意識がほぼない状態だったがザックスは彼を見捨てなかった。

 

しかしその逃走中に、ザックスはクラウドをかばい神羅兵に打たれ死亡した。クラウドはザックスが神羅兵に見つからない場所に予め非難させてくれていたので助かったのだ。

 

親友ザックスを失ったと知ったクラウドは精神崩壊を起こした。

 

 

その際に体に埋め込まれたジェノバ細胞の影響で、ザックスの記憶と自分の理想のソルジャー像、そしてティファの理想のクラウドの姿を取り込み新たな人格を生成した。それが、これまでのクラウドだったのだ。

 

 

・最終決戦

本当の記憶を思い出し、自分を取り戻したクラウドは、メテオを止めるべく、セフィロスに戦いを挑む。最終決戦の地はセフィロスが「約束の地」だと思っている「北の大空洞」であった。

 

そしてついにセフィロスを倒す。

 

・エンディング

エアリスが死に際に唱えてくれていたホーリーは、セフィロスが発動を邪魔していたが、セフィロスを倒したことにより星を包み込みはじめた。

 

しかし、時すでに遅し…メテオはすでに星に到達しようとしており、ホーリーが押し負けていた。そこに、星の精神エネルギーであるライフストリーム(魔晄)があふれ出し、メテオを押し上げる。最後は、ライフストリームが星を救ったのだ。

そして500年後…

そこには緑に覆われた魔晄都市ミッドガルの姿があった。

 

 

FIN


・おいクラウド! 何回中毒起こしとんねん!

ってツッコミ入れたくなるところもありますが、よくできた物語だと思います。

 

物語前半のクラウドは偽りの姿です。

まさか主人公が人格崩壊する話だったなんて~と当時は驚いたものです。

 

・ティファについて

FF7のストーリーをややこしくしているのはティファとセフィロスです。

 

精神異常を起こしているクラウドに再会した時、ティファは真実の過去をクラウドに話をしませんでした。「幼なじみ」としてふるまい、アバランチに誘い、自分のソバにクラウドを置いておこうとしました。

 

実際はクラウドとは幼い頃ほとんど話したこともなく、当時は気にも止めていない相手だったのに、です。

 

なぜ彼女はクラウドにそこまで執着するようになったのか。その理由は、もちろん給水塔で「ピンチの時は助けに来て」とクラウドと約束した一言に期待していた、という点もあるかと思います。が、5年前故郷をセフィロスに焼き尽くされ家族もいなくなり独りぼっちだったからという理由が一番大きいでしょう。今となっては同郷はクラウドだけです。

 

過去の体験から特別な存在となったクラウドに恋心も抱いてもいると思いますが、「自分のことをソルジャーと信じ込んでいる」クラウドに真実を突きつければ、彼がいなくなってしまうのではないかという恐れから、ニブルヘイム事件などの真実を後半になるまで隠していたと思われます。

 

・セフィロスについて

セフィロスはいつもクラウド(プレイヤー)を惑わします。時にはウソ交じりで…。

詳細はこちらの記事にまとめました。「セフィロスはウソつき」

 

・エアリスはクラウドが変だと気づいていた

エアリスはクラウドが初恋のザックスに似ていたことから彼のことを気にします。しかし、旅をする中で目の前にいるのは「本当のクラウド」ではないと見抜き、そのうえで「本当のクラウド会いたい」と彼への思いを伝えました。(がその願いが叶う前に殺されてしまいます)

 

 

本当の自分を取り戻したクラウドの性格は、少し変わるのでその辺の違いをプレイ中楽しむのもいいかと思います。

 

後半のクラウドは「興味ないね」なんて言わずに相手にしっかり興味を持っているし、自分の思いを素直に相手に伝えられる人間、優しい性格になったように受け取れます。

 

特にユフィとの何気ない会話が印象的です。乗り物酔いの話してるときとか、相手の気持ちがよくわかる人間だな~といった印象になります。

ユフィがマテリア奪いに騙しにかかっても、怒ったり、イヤな顔しないですし、うまくかわして、ユフィが負けた~って感じになっているのが和みます。大人な対応するな~と感心しました。

 

後半クラウドはトゲのある事を全くといっていいほど言わないキャラです。

・エンディングの意味

エンディングは謎が多く残されており賛否両論ですが、私は好きな終わり方です。

 

最後にライフストリームが星を守ったっていう流れは単純に受け取ったら「じゃあホーリー唱えなくても別によかったじゃん、エアリス無駄死に、クラウド闘わなくてもよかったんじゃん」ってなりますが、この終わり方で伝えたかったことはそういう事ではないと私は受け取っています。

 

ライフストリームは全ての命が帰る場所です。エンディングに出てくるライフストリームは亡くなって精神体になったエアリスが操っているといってもいいでしょう。

 

そしてエアリスが中にいるライフストリームが動き出すためにはセフィロスを倒す必要があったと思われます。セフィロスもまた邪悪な精神体となってライフストリームの中に潜んでいたのですから。クラウドがセフィロスを倒すことによってエアリスは身動きが出来るようになったということだと思います。

 

ですからやっぱり、クラウドとエアリスがいたからこそ星が救えたんじゃないかなという見方ができるかなと思います。

 

しかし、「星は救われた」のですが、「人間が助かった」かどうかはこのエンディングでは描かれていません。ホーリーは星にとって悪なものは排除する魔法です。クラウドを含めた人間たちは果たして星にとって悪だったのか…。その答えはプレイヤーに託されている、というエンディングです。

 

この意味深なエンディングについてはまた別記事で語りたいと思います!(執筆中)

 

「約束の地はどこか」についても別記事で書いていますので気になる方はチェックしてみてください。